作品解説

北極光(原作・新田次郎)

(週刊少年マガジン1968年39〜41号)

hr_image
第1話扉

解説

1968年に少年マガジンに3号連続で掲載された作品です。

1号あたり30ページ、合計90ページの大作で、エスキモー集落を飢餓の危機から救った日本人のストーリーです。しかし新田次郎氏原作のボリュームを知らないので判りませんが、個人的意見ですが、原作付きのためか同じ頃に発表された「300,000km/sec」よりも登場人物の動きや感情表現が少しぎこちないように感じます。紙質も印刷も粗悪なため、カケアミは潰れ気味です。しかし、掲載誌の現在はコミックが殆どですが、当時は現在と比較して結構文章のページが多く、読ませる構成になっています。

内容は現在と比較して少し幼いように感じますが、これは読者が得られる社会全体からの情報総量の違いの結果、今の読者が変わったものと思われます。時代の変化が感じられます。

(CB1さん)

hr_image