(週刊少年チャンピオン、1979年18号)
勉強、抜き打ちテストに追いまわされつつも、いつもと変わらず楽しくすごすツトムたちの前に迷いタヌキが現れて…というお話。
いつもどおりのストーリーと要所要所のギャグの中に、「都市化と追われた動物の行方」、「動物と人間とのかかわり」をさらりと語るその語り口は見事。
あすなひろし名物「新聞の書き文字」。こういうイタズラは一般に少女漫画の萩尾望都、竹宮惠子などいわゆる「24年組」がローマ字を使うのが有名である。だが、あすなひろしはもっと上手な字できっちりネタを作っているのだ。ちなみに上は
「地元で飲むまい、飲ませまい!この町も追われそう! 神奈川県警」
だそうです(笑)。
タヌキを捕まえたツトムの新聞記事。キャプションは「(タヌキ)の発見者ツトム君(ドサクサにまぎれてうつってしまったご両親)AP通信」だそーです。
動物たちの住む昼なお暗い森とツトムたちを巧みに配した見開きの画面構成の非常に美しいページ。(単行本コピーからスキャンしたので非常に粗いですが)画像をクリックすると拡大画像を別ウインドウで表示します(ちょっと重いです、880×720ピクセル、164KB)。
(たかはし@梅丘)